こんにちはfortyです。
私の働いている不動産業界は「固定給+歩合給」というシステムがいまだに普通の世界です。
営業マンは「売ったら売っただけ稼げる」。
管理職は「業績上げたら上げただけ稼げる」というシステムですが、ここにきて業界全体がそのシステムに否定的になりつつある昨今。
とはいえシステムが変わるにはまだもう少し時間が掛かりそうです。
今日はこのシステムの中でコンスタントに年収2000万~3000万を稼ぎ続けている一握りの管理職(以下、TOPプレーヤー)たちに聞いた話をまとめてみました。
稼ぎ続けるTOPプレーヤーたちの時短に対するスタンス
本部主導の「店長会議」や「店長研修」時に彼らと交わる機会があった時に色々聞いてみましたが、特に世の中の流れである「時短」。
これについての答えはしごく単純なものでした。
結論から言うと一握りの年収TOPプレーヤーからすると
「時短は気にしていない。」
というものです。(理由は後述)
TOPプレーヤーはあくまでもほんの一握りの人間なので、その数は管理職全体数のほんの3%~5%ほどです。
年齢は30代半ばの若い方~50代前半の歴戦の猛者。
以下に彼らの共通点を抜粋します。
◆TOPプレーヤーにみられる共通点◆
①彼らは四六時中仕事をしている
そもそも彼らは「時短」の考えが導入される以前から四六時中仕事をしているので、今更何かを変えることをしない。
「時短」導入により唯一変えたことは「仕事をする場所」だけである。
いくら管理職は残業代や休日出勤手当てがつかなくて出社フリーとはいえ、以前のように四六時中出社していると体裁が悪い。
なので外で出来ることは外でやるだけ。
新規物件情報の収集は例え休日であろうと外からデータベースにアクセス
して得る。 なじみの業者さんからは電話で得る。
そういった事を会社でやるか、外でやるか、そこが変わった位である。
共通する思考として何処にいても「仕事のことを考えている」。
特にゴルフ等の趣味はなく「趣味=仕事」の状態で何年も走り続けている。
②彼らは勤務先の近くに自宅を選ぶ
なんだか「富裕層の思考」パターンに似ているが、彼らは
・移動時間がもったいないから勤務先(店舗)近くに住む
・ちょっと思いついた時にすぐ行ける
こういった理由から勤務先近くに自宅を選んでいる。
③彼らは「記憶」している
彼らと話していて思ったのは「記憶する力」がすごいということ。
何か案件についてたずねると、その時の情景が浮かぶような説明の上手さに加えて「顧客の年齢」から「物件のデータ(数値まで)」まで全てはっきりと伝えてくる。
彼らは「大事なこと」や「忘れてはならないこと」は
「紙に書いて覚える」。
④人と話す時は「内容」より「観察」に重点を置く
例えば彼らが部下と話す時。
「大丈夫です!」と口で言っていて、その内容が妥当な内容であったとしても、「態度や表情」によって月内の数字として見込んだりする。
表面上の言葉に騙されることなく、言葉を発したときに無意識に現れてくる「表情」、「身体の動き」そういった物を観察して可能性を見抜く。
部下が報告として上げる以上「矛盾の無い内容」や「妥当な報告」であることは当たり前の状態であるとし、そこをスタート地点として「観察」によりどれだけの可能性が見込めるのかを判断する。
⑤部下を決して暇にさせない
一歩間違えばパワハラになりそうなことではあるが、休みの前日夜には部下に対して「考えさせる質問」を投げかけて終えるようにしている。
そして休み明けに「そういえばこの前聞いた例の件のことなんだけど、どう思う?」と問いかける。
そういった習慣がついているから部下からしたら当然「分かりません」とは言えず、休み中でも一部仕事モードで命題に対して考えざるをえない。
彼らは決して自分も部下も「立ち止まらせない」というスタンス。
⑥TOPプレーヤーたちの将来は?
ここからはただの私見になります。
年収が高い彼らではあるが、ポジションは昔から大して変わっていないのが不思議なところです。
単純に考えると
年収が高い=会社への貢献度が高い=出世
という図式がなりたつのですが必ずしもそうではなく、むしろ彼らTOPプレーヤーよりも数字上の売上を上げていないような人たち(勿論優秀な人たち)が彼らをどんどん抜いて、役員一歩手前のポジションまで上り詰めていたりします。
黎明期の組織ならまだしも、成熟期にある組織内では「爆発力」よりも「協調性」が重んじられるというところでしょうか。
目次として上げさせて頂きましたが、彼らがどこに向かい、将来どうなっていくのかは予測がつきません・・。
価値観は人それぞれなので「四六時中仕事」を選ぶのも「時短して生まれた時間の中に幸福を求める」のも自由であって良いと思います。
個性が尊重される時代になったからこそ「時短」という選択肢も生まれた。
そんな時代に生きられる我々は幸せだ。そう思いたいものです。
以上、年収TOPプレーヤーについてでした。
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