憧れの八ヶ岳最高峰「赤岳(標高2899m)」に登ってきました。
なんで憧れかというと、いつものバーでたまに会う山師匠が
「登山に慣れてきたらぜひ赤岳に登ってごらん。最高だから。」
と言っていたのと写真で見せてもらった雲海に心惹かれた為。
山師匠は「行者小屋」でテント泊を勧めてくれたので一応テント装備を持っていったのですが、最終的に今回は標高2700mに位置する「赤岳展望荘」に宿泊。
ここは昨年「雲取山」下山時に一緒になった方が
「いつか赤岳行くなら絶対にここに泊まってくださいね」
と勧めてくれた山小屋。
という訳で今回の登山。
「てんきとくらす(天気予報サイト)」によるとこの日の登山指数は「B」。
「まあ多分問題ないだろう」といつもの如く軽い気持ちで登山を開始する。
「赤岳山荘」に駐車。1日1,000円で1泊2日なので2,000円の駐車代、何気に高いと思った。
「美濃戸」から「行者小屋」までは一本道の登山道。
梅雨なので小雨がパラつく中、歩を進めていく。
これまでの人生でコケに対して何の感情も抱いたことは無かったのだけど、産まれて初めてコケ(の絨毯)を「綺麗」と思った。
アップダウンの少なめな道を繰り返す。
2時間ほどで「行者小屋」到着。
この日は営業しておらず。
天気が良ければテント泊しようかと思ったが・・・
料金払いに「赤岳鉱泉」まで行くのもめんどいので休憩に留める。
とりあえず頂上まで行こうと歩き出すが、道を間違え「文三郎尾根」から登ってしまうことに。
ほんとこういうところが抜けている自分・・。
キ ツ イ 。
地獄の階段や梯子が延々と続く。
上に行けばいくほど雨がひどくなってきて、土砂降りに近い状態。
なんでこうなるのかね・・
この日唯一すれ違った登山者(パーティ)は一組。
登山シーズンというからにはもっと賑わっていると思い込んでましたが、こんな雨の日に登る人はやはりあまり居ないんだなということを実感・・。
頂上まで急登が続く。
両手両足をしっかり使って登らないとならない。
頂上まだ?
登頂!
景色ゼロ!
笑うしかない。
もどかしさを抱えたまま「赤岳展望荘」に電話してみると宿泊OKとのことだったので胸を撫でおろす。(絶対に泊まりたい場合は事前に予約してから行きましょう)
ガレっガレの下り。
濡れた石で2回ほど派手に転ぶ。
彼方に見えるは「行者小屋」。こんな天気の中テント泊にならないで良かった。
「赤岳展望荘」に到着。
夕食付で料金は11,000円。
とても感じの良いスタッフの方たちでした。
コロナ下の為、自動的に「個室」をあてがわれる!
ベッド上は荷物置場。
大部屋での雑魚寝はおならとか気を使うから嫌だなと思っていただけにすごくラッキー!
館内は古くとも清潔。
「談話室」があります。
お昼はカップヌードルを美味しく頂く。
お湯=無料
コーヒー=無料
マンガ=読み放題
こんな高い所まで来て、こたつに入ってマンガを読む・・・。
パラダイスか!
パラダイスリゾートなのかここは!
天空のパラダイスと断言できる山小屋。
外は暴風雨と雹と雷がすごい。
そんな中、テントで寂しい思いをせずコタツに入ってぬくぬく出来る。
本当に最高がすぎる。
17時からお待ちかねの夕飯。
なにこれ。
めちゃくちゃ豪華・・!
夕飯後は明日の計画を何となく建ててからダウンロードしてあった映画を見たり読書をしたり。
家のようにまったりと過ごしました。
翌朝は快晴!
雲の上は最高の天気!
改めて見てみるとかなり急角度な赤岳。
あそこを下ってきたと思うと少し感慨深い。
これこれ、こういう景色が見たかった。
テンション上がるな~
今日は「横岳」に行く予定です。
「赤岳展望荘」は最高でした。
次回赤岳に来たらぜひまた使わせて頂きたいと思います。
稜線歩きが楽しすぎ。
分岐を「横岳」方面へ
ガスってきた。
ダメかな、さっきまでテンション高かったのに段々と楽しくなくなってきた。
とりあえず横岳の三叉峰まで来るも景色ゼロの為、引き返すことに決定。
あとはひたすら下山。
「行者小屋」まで降りてくると晴れました。
朝食は鉄板のペペロンチーノ。
もう毎日でも食べたいレベル。
何度も転びながら無事終了。
疲れたけど結構充実した登山。
「赤岳展望荘」は私にとって最高の山小屋となりました。
紹介してくれたあの方に、もう一度どこかの山でお会いしてお礼を言いたい。
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