「経営者たる者、決して人任せにしてはいけない」と思った件

仕事

なんだか偉そうなタイトルをつけてしまいましたが、何のことはなくただの失敗談です。

 

私の仕事(不動産業)では、扱う金額が大きい為どうしても金融機関に借入をしないとやっていけない場面がほとんどです。

 

とはいえ設立間もない会社に対して数千万単位のお金を貸してくれる金融機関などあるわけもなく、最低でも一期目(創立から弊社決算月の3月末まで)を終えるまでは交渉の土台にも上がれない状態でした。

 

なのでこれまでの約1年間は創業融資(国金とか)で借入したお金やなけなしの自己資金を使って物件を買ったりして何とかやりくりをして凌いできた。

 

ようやく第一期目を終えて税理士から「決算書」が届き、それを元にいよいよ金融機関との交渉の土俵に上がれるステージまで来たと言えます。

 

もちろん交渉で優位に立つ為にこの「決算書」の着地内容については「○○円の黒字で着地させて下さい」とあらかじめ税理士とは打ち合わせ済みだったので文句のない内容であった。

 

(ちなみに利益操作とか脱税とかそんなことはしておらず、あくまでも黒字の部分の見せ方を打ち合わせしただけというのは言うまでもない。)

 

 

 

さて、その後兼ねてより狙っていた物件を購入する為に某地方銀行へ「決算書」を持ち込み融資をお願いしたところ。

「決算書」内容については問題ないので「決算後直近3か月の推移表を提出してくれ」と言われ、何も考えずに会計ソフトからプリントアウトして提出した。

 

 

数日後。

「とてもじゃないけど見れたものではないので実態にあった内容で訂正してくれないと融資出来ません」との連絡を受ける。

 

 

購入先物件についてはすでに値段交渉も終えており契約寸前のとこまで行っている段階で、こんなことを言われてしまい「一体なにが!?」と大わらわになる!

 

取り急ぎ会計ソフトの「月次推移」を見てみるも・・・

 

 

「よくわからん・・・。」

 

 

 

税理士に電話し「原因究明」を頼みつつ、自分でもできることをやろうと決めた。

 

 

これまで経理事務として勘定科目の入力だけをしてあとは税理士任せにしてきた為、このような状態になって初めて自分に足りてない知識を痛感した。

その知識とは・・・

 

「財務分析能力」である。

 

 

 

焦った私はこれを機に「会計やら経理」の知識をつけてしまおうと思い速攻で本屋へ行き入門書的な本を4冊ほど買いあさり、喫茶店で勉強を開始する。

 

恥ずかしながらこれまでの社会人生活で「B/S  P/L」といった基本的なことは理解しているつもりであったのだが、実際に「使えるか?」と言われたら、全然使えないことに気づいた。

 

よく言う「知っているということと、理解しているということは全く別物」だ。

 

 

 

まずやったのが購入した本を片手に正しく入力されている自社の「前期分決算書」の「B/S   P/L」とのにらめっこ。

 

現金なものでサラリーマン時代はリアリティに欠けていたこれらの資料が、こと自分の会社の物に置き換わった途端、リアリティに満ち満ちてき、不思議と理解が出来てくる。

 

(もちろん「やばい!」と追い込まれていたせいで真剣度が違っていたのもあるんだろうが。)

 

 

 

ほぼ2日かけて4冊の本を読んでいたらさすがに理解の遅い私でも、ようやく意味が分かった。

 

ある程度理解(基礎的なとこを)したあとは「財務分析」をする。

 

銀行の融資担当者が着目する「流動比率」やら「ROE,ROA」やらの10種類以上の指標をチェック。

 

 

次に「問題あり」と言われた「直近3か月分」の財務分析をしてみると・・・。

「素人が見てもおかしい」ことがよく理解できた。

 

 

 

「なぜこのようなことになっているのか?」答えは単純にして明解。

「税理士がここ3か月間全く仕事してなかった」からであった。

 

 

 

そのためこちらが入力している費用やら何やらだけが繰越数字に上積みされていき、結果「資産計は以前のまま」で負債だけが積みあがっていたという状態に。

 

 

この段になってやっと税理士から連絡があり「すいません。ちょっと忙しくて入力出来てませんでした(3か月以上も)」と謝罪をうける。

 

怒鳴りたくなる衝動が沸き上がったが、チェックすらせず他人任せにしていた自分の迂闊さを思い出した為、溜飲が下がる。

 

「今後は毎月締めたらなるべく早く入力して頂き、お互いで財務分析しあいましょう」という約束をする。

 

 

 

翌日、訂正された数字をもとに手製の「B/S  P/L 現金推移表」とかを作り「財務分析」した結果、どうにか銀行に提出出来るレベルまで仕上がった・・。

 

 

 

よく言われる「失敗は財産、後々になってあの時ああいう事があったおかげで今がある」という言葉が今回のケースにおいては実感できた。

 

自分に足りていなかった知識を得て自分の血肉とすることが出来そうだから。

 

 

はっきし言って社員2人の零細企業に財務分析なんていう御大層なものが必要なのかと問われれば声を大にして返す言葉はない。

が、小声でなら言える。

 

「無いよりあったほうが絶対に良い」と。

 

将来の可能性考えるなら特にね。

 

 

【今回の教訓】

「どんなに小さな会社だろうと経営者なら、全てのことに目を配るべき。決して放置プレーをしてはいけない」

 

 

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